教育プログラム

国費教員研修留学生プログラム(教研)

1.教研プログラムとは

教研プログラムは、文部科学省が実施する国費外国人留学制度のひとつで、日本政府(文部科学省)奨学金により、日本の大学において学校教育に関する研究を行う外国人留学生に対する留学プログラムです。

このプログラムには多くの国立大学が参加していますが、東京外国語大学のプログラムでは、「多言語・多文化キャンパスと充実した日本語教師研修」を基本コンセプトに、現職の日本語教師の研修をおこなっています。

このページでは教員研修プログラムに興味がある方を対象に、渡日した留学生がどのようなプログラムを受けるのか、紹介していきます。

2.プログラムの流れ

教研プログラムは大きく3期に分かれます。

第1期(渡日1ヶ月目~6ヶ月目:渡日時の10月から翌年3月まで)
  • オリエンテーションの実施
  • 全学日本語プログラムの受講(オプション)
  • 他の専門科目の受講(オプション)
  • ネットアカデミーの受講(オプション)
  • 指導教員と研究の話し合い
  • 学校見学(オプション)
  • 教研ゼミの聴講(オプション)
第2期(渡日7ヶ月目~12ヶ月目:渡日時翌年の4月から同9月まで)
  • 全学日本語プログラムの受講(オプション)
  • 他の専門科目の受講(オプション)
  • ネットアカデミーの受講(オプション)
  • 教研生向け専門科目の受講
  • 指導教員と研究の話し合いの継続
第3期(渡日13ヶ月目~18ヶ月目:渡日時翌年の10月から翌々年の3月まで)
  • 全学日本語プログラムの受講(オプション)
  • 他の専門科目の受講(オプション)
  • ネットアカデミーの受講(オプション)
  • 教研生向け専門科目の受講
  • 指導教員と研究の話し合いの継続
  • 研究発表会での発表
  • 研究レポートの提出

3.教研プログラムの専門科目

教研プログラムでは、全学日本語プログラムをはじめ、JLCTUFSが提供するさまざまな科目を受講可能ですが、第3期からは教研プログラムの専門科目を受講します。ここでは、それらを紹介します(内容は2015年度のものです)。

日本語教育方法論(第2期)

「日本語教育方法論」では中等教育に特化した教育の方法,理論について学びます。専門家によるリレー講義ですが、受講生各自の経験を共有する時間もあります。毎時間レポートを提出します。
開講は毎週木曜日の4限です。

日本伝統文化教授法(第2期)

「日本伝統文化教授法」は、帰国後の教育に役立つよう、日本の伝統文化を実習を通じて教育できる能力を養います。華道、茶道の他、折り紙、俳句、謡曲などを予定しています。
開講は隔週金曜日の4限5限です。

教研ゼミ(第3期)

「教研ゼミ」は、各自の教師経験を振り返り、帰国後のより良い教育に役立てるための、講義形式ではない少人数の授業です。この授業の最終回では修了発表会のリハーサルを行います。
開講は毎週水曜日の4限です。
ゼミでは、それぞれの教研生の教材研究、学校紹介、教育事情、課題について発表したり、マイクロティーチングを行ったりなど、幅広い活動を行います。修了レポートの準備もこの時間の中で行います。

日本語教育研究(第3期)

この授業では教員研修の留学生が、東京や埼玉の小・中・高校を訪問します。訪問先では実際の授業を見たり、自分の国の教育について発表したり、教員どうしの交流を深めたりします。この授業で得たことについてレポートを書き、レポートは成績判定の参考になります。

日本語教育実践研究(第3期)

「日本語教育実践研究」は日本語力の高い研修生が、日本語の初級の授業に参加し、教師の補助を行うことで、実践的な日本語教育能力を養います。開講は毎週火曜日の3限です。

JLCTUFSについて

JLCTUFSは、「日本語教育研究の世界的な拠点」を目指して活動する、国内最大級の日本語教育機関です。

センターの教育・研究の成果物

JLCTUFSは、日本語スタンダーズの研究などを行う、世界の日本語教育の中心的な拠点です。

センター事業・プロジェクト

JLCTUFSでは、日本語教育研究に関わる、多種多様なプロジェクトを企画・推進・実施しています。

日本語教育・教材開発・実践教育研修 共同利用拠点事業

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